日本ドッジボール協会 B級認定講習会資料

 
 

H18,1,22

 

1 ルールについての確認

・ワンタッチについて

手首より先の部分にあたってから,ボールデットゾーンにでた場合のみワンタッチ成立となる。手首より先の部分にあたってから,身体の一部にあたってボールデットゾーンに出た場合はワンタッチにとらない。

・ダブルタッチ

主審のアウトコール「ピッ,○番アウト」の後のファール次の条件を満たしていればファールをとらない。

@すぐ足下に置いた
A両足とも一歩も動かなかった
Bボールの方向を変えなかった

ボールは,両手で床に置くように指導することが望ましい。

・ダブルパスについて

スローイングミスが起こった時,味方がとればダブルパスになる。

・ホールディング

スローイングミスで,相手コートエリア内で弾んでいるボールをとった場合も考えられる。

・ヘッドアタック

すぐタイム。
様子を確認。監督を呼ぶ。
監督と主審2人で確認。
協議が必要な時は,主審は副審に線審を集めるように指示をする。
副審と4人の線審の合計5人はセンターサークル内で確認。
主審がもどりしだい協議。
選手に聞こえないような小さな声で,事実のみ。
決定権は主審であることを間違えないように。

・フォイッスルは,3種類。

ピッ タイムイン アウト ジャンプボール
ピーッ ファール アウトオブバーンズ タイムの要求
ピッピーッ 試合終了

 

2 主審

・よくみえる場所でジャッジを

ボールを追って動き,体を動きをとめてコール,ジェスチャーをする。

・アウト・オブ・バーンズのジェスチャー

4人の線審の旗を確認してから行えるように,ゆとりを持って。
ワンタッチコールをする必要はない。ボールの支配権のみでよい!

・ジャンプボール

高さ,方向,笛のタイミング,ゼッケンの確認・・・やり直しをする勇気

・ヘッドアタック

当てた人に対してヘッドアタックのコールとジェスチャー,当てられた人に対してセーフのコールとジェスチャー。

・スコアーカード

全ての内容を確認してから,最後に主審がサイン。

 

3 副審

・副審の動き

センターラインを死守することが絶対。
センターラインに戻れる範囲で,主審とセンターサークルの中心とした,点対称の動きをすることがベスト。
前後,左右,高低の動きの工夫をする。

・アウトオブバーンズ

主審と同じようなジェスチャー。
主審のブラインドサイドは,先にジェスチャーと笛をする。
支配権が分かっている時は,主審より早く支配権のジェスチャーをする。

・アイコンタクト

試合中,常に主審とアイコンタクトを行うことが大切。
アタックに見せかけたパスを知らせることにもつながる。

・アウトの確認

アウトの発見。主審とアイコンタクト。
主審が気がつかない場合,「ピッ,○番アウト」

 

4 線審

・機敏な動き

選手,ボールの動きを予測して機敏に動く。

・ボールデット時

4人の線審全員が旗を挙げる。

・ワンタッチ

コールと同時にジェスチャーし,主審の方に静態する。旗を降ろすのは主審がボールデットをコールしてから。

・ノータッチ

ジェスチャーをし,主審の方に静態する。旗を降ろすのは主審が支配権をコールしてから。

・アウト

アウトを発見したら,直ちにオフィシャルタイムアウトを主審に要求するが,タイミングと当てられた選手のゼッケン,ボールの支配権を整理してから!
「ピーッ,タイムお願いします」

タイムを要求した時点でボールデットになることを,しっかり理解しておく。
タイムを要求した人の笛の鳴り始めが試合停止。
空中にある場合は,投球者に戻して試合の再開。
(審判テキストブックP10参照)(資料レジュメ>P5参照)

5 記録

・主審のコール後の復唱

手を挙げてコール。スタンドから見ている人にも分かるようにする。

・スコアーカードの確認

試合開始前チーム名,ゼッケンの色
試合終了時スコアーを書く
試合終了後両チームの監督からサインをもらう
勝ちチームに○,負けチームに×,引き分け△を書く
コートマスター,主審からサインをもらう

 

6 計時

・試合のスタートのタイミング

主審の手からボールの離れた時が,試合開始。

タイムの後は,主審のタイムインの笛。

・試合終了時

終了10秒前,起立。5秒前,右手を挙げる。(指をおらなくて良い)

・試合終了時の有効球の確認(コートマスターだけに任せない)

試合終了は,タイマーの鳴り始め,または,0になった時。なるべく誤差を少なくするように笛を吹くとともに,ボールにも目を配る。

 

7 その他

・アウトプレーヤーへのアタック

アウトの場合

アドバンテージを取り,当たった時点で,アウトプレーが成立。
選手はアウト,ボールは,投球したチームの内野ボール。

アウトにならなかった場合

アドバンテージによりアウトプレーを宣告し,投球したチームの内野ボール。

・アドバンテージミスについて

ファールに対して,アドバンテージがある場合で,線審,副審が誤って笛を吹いてしまった場合,主審はその時点でファールをとる。

・オーバーライン,ホールディングについて

ボールデット後の内外野の選手に対するオーバーライン,ホールディングは発生しない。

・主審,副審,線審の連携(主審が試合をつくる)

アウトオブバーンズ

線審の旗を確認してから,主審,副審ともジェスチャーと笛。だが・・・

アウトが発生しボールデットゾーンにボールが出た時

@主審アウトコール「ピッ,○番アウト」

A副審アウトオブバーンズコール「ピーッ」

B主審アウトオブバーンズコール「ピーッ」「ボールの支配権を言う」

・オフィシャルタイムアウトをとらない工夫

「アイコンタクト」「指差し」確認等をしながら行う。

・オフィシャルタイムアウトをとった時(1回で素早く終了できるように心がける)

主審がとった時

主審に呼ばれた審判員は,センターサークルに集合,協議。

副審が要求した時

主審と副審が協議,必要ならば線審を呼ぶ。

線審が要求した時

6人全員が全力疾走で集合し協議。

・オフィシャルタイムアウト後の説明

センターサークル後方,選手全員に聞こえるように。